自社ローン 優良店ランキングTOP > コラム一覧 > 中国自動車業界の“ゼロマイル中古車”輸出とは?地方政府が推進する販売水増しの実態
“ゼロマイル中古車”とは、国内で新車登録された直後に走行距離0kmのまま「中古車」へ再分類され、輸出される車両を指します。流通のポイントは次のとおりです。
ナンバーは付いたものの、実質的には完全な新車。登録から輸出までが数日~数週間と極端に短い点が特徴です。
背景には地方政府のGDP押し上げニーズがあります。ゼロマイル車を使うと、
の“二重計上”が可能。例えば1台20万元の車なら40万元分の経済活動として統計に上積みできます。2024年は20以上の地域が税還付の優先処理や輸出登録枠の追加といった支援策を明記し、公的に後押ししているのが実態です。
しかし大規模な輸出は各国から“ダンピング”と見なされつつあります。
このまま規制が広がれば、中国側は販路を再度探さねばならず、利益率も圧縮される恐れがあります。
一部メーカーはブランド毀損を懸念。
「短期的な数字合わせが長期的には“安売り国家”の烙印になる」
―長城汽車・魏建軍 会長
業界団体CADAの推計では、中古車輸出台数の約90%がゼロマイル車。取引業者は数千社に上り、統制は困難との声も上がります。
中央政府は輸出管理の指導を強化すると同時に、地方は依然として成長実績を追求。せめぎ合いの中で次の論点が浮上します。
2024年の中古車輸出43.6万台の9割がゼロマイル車という異常値は、中国自動車市場の“数字至上主義”の裏返しです。短期的には地方GDPが膨らみますが、海外規制の強化によりサステナブルな成長を阻害するリスクも顕在化しました。今後は中央政府主導の統制と国際協調がカギとなり、EVを含む中国車のグローバル競争力そのものが問われる局面に入ったと言えるでしょう。
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