自社ローン 優良店ランキングTOP > コラム一覧 > 中古車販売店の倒産が急増!海外バイヤーによる“円安買い”が国内市場を揺さぶる理由
2025年1〜5月に発生した中古車販売店の倒産件数は50件(前年同期比56%増)と、統計開始以来の
最高水準に達しました。
需要そのものは物価高で新車が手の届きにくいことから旺盛。それでも倒産が相次ぐのは、
仕入れ価格の高騰が粗利を削り、資金繰りを直撃するというパラドックスが原因です。
特に自己資本が薄い地方の小規模店は、オークション会場での仕入れ競争で
現金を先出しできずに買い負ける——この構図が倒産急増を後押ししています。
現在の為替水準では、2.0LクラスのSUVが海外では日本国内価格より30〜40%割安に映ります。
そこで海外バイヤーが日本のオークション会場で積極的に高値落札。
結果として国内在庫は逼迫し、卸価格が右肩上がりに。
大手チェーンは海外販路で高く売れる車種だけに絞って積極仕入れを継続できる一方、
中小店はキャッシュフロー悪化で尻込みせざるを得ない――いわゆる二極化が鮮明になっています。
同一車種でも曜日・会場・為替水準で10万円単位の差が出るケースが増加。
リアル店舗だけでなく、オークション代行サイトやサブスク型サービスも比較し、
総額をシミュレーションしましょう。
卸オークション一本足打法から脱却し、海外需要の高い車種を共同保有する
コンソーシアム型の仕入れや、リース上がり車両の直接買取りなど多様なルート確保が鍵。
為替相場が読みにくい今、ドル建て決済アカウントを用意してレート変動の影響を
抑える動きも有効です。
オークションごとの成約データをリアルタイムで公開し、在庫の適正価格帯を共有できれば、
仕入れの失敗リスクは大幅に減少します。
ブロックチェーンを活用し「走行距離・修復歴・輸出履歴」を紐づける取り組みも広がり始めました。
円安が長期化する限り、海外需要による中古車価格の高止まりと
販売店倒産リスクの常態化は避けられません。
サプライチェーン強化・資金繰り管理の徹底、そしてデジタル技術による
市場透明化が、明暗を分ける決定打となるでしょう。
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