自社ローン 優良店ランキングTOP > コラム一覧 > 中国中古車輸出が加速!“車を売る”から“サービスを売る”へ――標準化とアフター体制が決め手
中国政府が2019年に中古車輸出を試行解禁してから5年。2024年は前年同期比46.5%増となる43.6万台超を海外に送り出し、市場は一気に“黄金期”へ突入しました。国内保有台数はついに4億台を突破し、部品・物流・整備工場を束ねる成熟サプライチェーンが輸出拡大を下支えしています。
一方で、アフリカや中東のバイヤーが望む「同一モデルを一度に数百台」という大量仕入れニーズに対し、広大な国内市場に在庫が分散しているため調達効率が低い――という課題も浮き彫りになりました。
こうした課題解消へ向け、中国自動車流通協会 × 神州租車が中心となって輸出作業グループを発足。検査・認証・物流・アフター保証を一元化した“サービスを売る”モデルへ舵を切りました。
これにより、拡大フェーズ特有の“野蛮な成長”から“丹精込めた成長”へと発想転換。単なる価格競争ではなく「品質+サービス」で差別化を図る狙いです。
中国勢が高品質な検査書類とアフター網を武器に信頼を積み上げれば、世界の中古車マーケットは価格だけでは勝負できなくなります。日本勢にとっては2つの示唆が浮かび上がります。
とりわけEV化が進む新興国では、バッテリーやパワートレインを含むアフター部品ビジネスが収益源になる可能性が高く、日本メーカー系列の部品サプライヤーにも大きな商機が生まれます。
中古車輸出は単なる“モノ売り”から“サービスパッケージ売り”へとステージを移しました。車両品質の標準化と取引プロセスの透明化、さらに現地でのアフターサービス体制を含めたワンストップ輸出モデルこそが、次世代の競争力の核となります。
日本企業にとっては、長年培った品質管理と顧客対応力を国際スキームに落とし込み、“価格×大量供給”ではなく“品質×サービス”で勝つ仕組みづくりが急務です。
• 2024年、中国の中古車輸出台数は43.6万台を突破し、過去最高を更新。
• 国家レベルで検査・認証の標準化が進み、クレームを抑制。
• 輸出各社は販売、部品、保証をワンストップ化し、“サービスを売る”段階へ。
• 日本企業は国際検査基準とデジタル物流を武器に、アフター部品を含む新収益モデルの構築が不可欠。
急拡大する中国勢の波にのみ込まれるのか、それとも新たな付加価値で共存共栄の道を切り開くのか――2024年は、日本の中古車業界にとっても分水嶺の一年となりそうです。
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