自社ローン 優良店ランキングTOP > コラム一覧 > 青森・中古車販売マル克が破産開始決定──負債1.5億円の背景と中古車業界への影響を読む
青森市内で30年以上営業を続けてきたマル克自動車販売は、2024年9月4日に青森地裁から破産開始決定を受けました。
負債総額は約1億5,000万円。管財人には佐藤俊介弁護士(青森総合法律事務所)が選任され、10月末までに債権届出、11月中旬に第1回債権者集会というスケジュールが示されています。
最大の要因は車両在庫の過多と価格下落。コロナ禍直後は新車不足の影響で中古車価格が急騰しましたが、2023年後半からは反動で下落が続き、仕入れ値を割る車両が増加しました。
加えて、短期借入の金利上昇が運転資金コストを押し上げ、キャッシュフローを圧迫。売れない在庫を抱えたまま返済原資が枯渇し、今回の破産に至ったとみられます。
まだ納車されていない車両の購入者や部品供給業者は、10月末までに必ず債権届出を行いましょう。届け出を怠ると配当を受け取れない可能性があります。
「審査が不安だから自社ローンを探したい」という相談が増えていますが、ここでルール5に該当する偽装広告に注意してください。
地元ではマル克と同規模(年商1〜3億円)の販売店が十数社存在します。今回の破産で連鎖倒産を懸念する声もありますが、各社は在庫圧縮とオンライン販売強化でリスク低減を図っています。
同業他社は
・在庫回転率の改善
・キャッシュレス決済導入による現金流入の早期化
を進めています。加えて、保証会社と提携し、万一の倒産時でも保証が継続するスキームを採用する動きが加速しています。
青森県は降雪地帯で来店頻度が低くなる冬期、動画商談やECプラットフォームを活用して非対面販売を伸ばす余地が大きい地域です。物流コストは増えますが、在庫を県外へ流動化できるため、価格変動リスクを平準化できます。
マル克破産は「在庫管理×資金繰り」の失敗という地方販売店に共通する構造問題を露わにしました。
1. 消費者は保証内容と支払先を再確認し、早めに債権届出を行う。
2. 自社ローンを利用する際は、真に自社ローンかどうかを見極め、複数店で審査を試す。
3. 販売店側はオンライン販路と在庫圧縮策でキャッシュフローを健全化する。
これらのポイントを押さえることで、購入者も事業者もリスクを最小化し、変革期を乗り切ることができるでしょう。
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