自社ローン 優良店ランキングTOP > コラム一覧 > 韓国中古車輸出が過去最高を更新!ロシア・中東需要と米関税の影響を徹底解説
2025年上半期、韓国の中古車輸出台数は前年同期比37%増の63万台、金額ベースでは48%増の79億ドルと、いずれも過去最高を記録しました。最大の追い風となったのは、ウォン安と国内在庫の積み上がりです。新車販売が半導体不足で減速した結果、ディーラー各社は下取り車の回転率を高める必要に迫られ、海外販路の拡大へ舵を切りました。加えて、環境規制強化に伴う“電動化シフト”で下取りに出されたガソリン車・ディーゼル車が豊富に流通し、輸出可能な在庫が潤沢だった点も見逃せません。
最大の輸出先はロシアと中東諸国です。ロシアではウクライナ侵攻後、欧米メーカーが撤退し、左ハンドルの乗用車が慢性的に不足。ここに韓国勢がスムーズに入り込みました。日本車は右ハンドル仕様が多く、現地登録のコストと時間がかかるため競争優位を確保。特にヒョンデ・キアのSUVやセダンは、パーツ供給網がまだ生きていることもあり、現地バイヤーから指名買いが続出しています。
中東では、耐久性・整備性の高さに加え、手頃な価格帯がヒット。ガソリン価格が安い地域であるため、排気量が大きいモデルでも需要が底堅いのが特徴です。2024年にサウジアラビアが中古車輸入規制を緩和したことも追い風になり、韓国車は“日本車の次善策”から“第一選択肢”へと地位を高めつつあります。
バイデン政権が導入した25%の対中EV関税が世界の車両価格を押し上げ、波及的に中古車市場もインフレ圧力が高まっています。新車価格が上がれば相対的に中古車のコストパフォーマンスが光り、需要はさらに増大。韓国政府試算では、米関税が長期化した場合、2026年までに中古車平均輸出価格が現在比17%高で推移する可能性があります。
しかし急拡大する輸出量に対して、仁川港のインフラ不足が深刻です。岸壁スペースが足りず、仮置き場での滞船が常態化しており、船社は積載効率の低下を理由に運賃を上乗せ。政府は「中古車専用ターミナル整備法案」を国会に提出しましたが、用地取得を巡り自治体との折り合いがつかず、可決は早くても年末と見られています。
ウォン安と在庫構造の変化によって勢いづく韓国中古車輸出は、ロシア・中東という巨大市場でポジションを確立しつつあります。米国関税の副作用が中古車セクターを押し上げる一方、港湾インフラというボトルネックも浮き彫りに。市場構造が劇的に変わる今こそ、プレイヤーの再編と新規投資が進むタイミングです。自動車流通に関わる企業は、物流網の再構築や新興国向けの販売チャネル開拓を急ぐことで、大きなリターンを狙えるでしょう。
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