中古車買取詐欺にご用心！査定サイト利用時に知っておくべきリスクと安全対策

1. 事件概要：中古車買取を装った詐欺の実態

2024 年、宮城県の中古車販売店元経営者らが、査定サイト経由で集めた車を数千万円分“買い取ったまま”代金を支払わないという事件が発覚しました。被害者は全国に及び、「振込は後日」「名義変更はこちらでやるから大丈夫」という甘い言葉を信じて車両を引き渡してしまったケースが大半です。オンライン査定サイトは便利な反面、相手の顔が見えにくいという弱点を突かれた形と言えるでしょう。

2. よくある手口とトラブル事例

• 書面を交わさず口頭だけで約束…あとから「そんな話はしていない」と開き直られる典型例。
• 名義変更や支払いを先延ばし…車検証上は自分の名前のままなのに、相手は転売してしまうケースも。
• オンライン査定で高額を提示…相場より 20〜30 万円高い数字を出し「今すぐ手放せばこの価格」と急かす。

3. 安全に中古車を売却するためのチェックリスト

愛車を安心して手放すには、以下の 3 つのポイントを必ずセットで確認しましょう。

1. 契約書で支払方法・期日を明記し、即日入金を原則に。入金確認前に鍵・書類を渡さない。
2. 実在店舗・運営会社の登記と口コミを二重チェック。Google マップで所在地をストリートビュー確認するのも有効。
3. 名義変更完了まで車検証コピーを保管。完了後に「登録識別情報等通知書」の写しを受け取る。

4. トラブルが起きたら？相談窓口を活用

少しでも「怪しい」と感じたら、最寄りの警察署・消費生活センターへ早めに相談しましょう。契約書やメール、LINE のやり取りを保存しておくとスムーズに動いてもらえます。

5. まとめ：3 つの鉄則で被害をゼロに

オンライン査定は確かに便利ですが、①契約書面　②名義変更完了確認　③即日入金の 3 点を守れば大半のトラブルは回避できます。愛車を守るために、相手の「高額査定」ではなく「確実な支払い能力と誠実さ」に注目して取引を進めましょう。