中古車の修復歴とは?調べ方についても解説!
中古車を購入する上で、より快適に走ることができる車がいいという方が大半でしょう。自分が求める快適な走行を実現させるためにも、中古車を購入する際には、修復歴についても知っておくこと大切です。
中古車の修復歴とは、どういったことを指しているのか、修復歴の調べ方についても紹介していきます。
中古車の修復歴とは?
中古車における修復歴とは、自動車の骨格部分とされるフレームが損傷し、損傷した部分を交換や修理した履歴のある車のことを指しています。
車にとってフレームとは、工具を使用してすぐに外して修理できる物ではなく、重要な基幹の部分です。そのため、修復歴のある中古車は、大掛かりな修復を行っていることがわかります。
また事故車でも、車の骨格部分のフレームを交換や修理していなければ、修復歴のある車とはなりません。
修理歴
修復歴とは異なりますが、修理歴と呼ばれる中古車もあります。修理歴とは、自動車の骨格部分のフレーム以外を修理や交換した車のことです。
事故歴
事故歴がある中古車も存在しています。事故歴とは、事故を起こした・起こされた車や災害などにあった車のことです。
修復歴や修理歴があるかどうかは関係なく、一度事故に関わった場合の車を事故歴のある車と言います。
修復歴車の調べ方
中古車を購入する上で、修復歴のある車どうか、調べる方法はないのでしょうか。調べ方としては、中古車の「点検記録簿」を確認することで判別することができます。
点検記録簿は、「定期点検整備記録」や「分解整備記録簿」とも呼ばれているのが特徴です。
点検記録簿には、整備工場が12ヶ月点検や24ヶ月点検の法定点検の際に実施した、作業内容や整備内容が記録されています。
基本的に、点検記録簿は中古車販売店が保管しているので、中古車販売店に「点検記録簿を確認したい」と伝えれば、状況を確認することが可能です。
ただ全ての中古車に点検記録簿がある訳ではないので、注意が必要になります。
点検記録簿がない状況としては、旧所有者が点検記憶簿を紛失したり、買い取り業者が故意に破棄するといったことも考えられるでしょう。
修復歴車の見分け方
中古車の点検記録簿がないのであれば、自分で修復歴車を見分ける方法もあります。どういった方法で、修復歴車を見分けることができるのか、詳しい内容を紹介していきましょう。
ボディーパーツの隙間ズレ
通常の車であれば、ボディーパーツの隙間は均一になっています。しかし車の骨格部分がゆがんでしまっている場合は、隙間にズレが発生してしまう可能性があるのです。
そのことから、ボディーパーツの隙間ズレが発生している場合は、修復歴車である可能性が高いでしょう。
特にボンネットとフェンダーの隙間、ヘッドライトとボンネットの隙間、トランクやドアを閉めた時のパネルの隙間はよく確認しておくことをおすすめします。
左右対称性
車体は、通常であれば左右対称になっているものです。しかし前方と後方から車を見て、左右のフレームの形状が異なる場合は、車体のどちらかの側面が事故で損傷したことから、交換や修理を行った可能性があります。
そのため、修復歴車であるかもしれないので、しっかり車体の左右対称性を確認しておくことが大切です。
修理痕や塗装の剥がれ
中古車の内部から修復歴のある車かどうか、見分ける方法があります。それは修理痕や塗装の剥がれが発生しているかどうかです。
ボンネットのフェンダー部分の取り付けベルトの塗装が剥がれていれば、その部分のボルトを外したことがわかります。
痕跡があれば、修復歴車の可能性があるので、細かい部分もチェックしておきましょう。
修復歴のある中古車には注意
修復歴のある中古車は、車の基幹部分であるフレームが破損していたことを証明するため、より長く乗れる車を探しているのであれば、修復歴のない中古車を探した方がいいでしょう。
修復歴のある中古車は、販売店側が表示しなければならないと、自動車公正取引協議会の「自動車公正競争規約」で定められています。
修復歴があると知らず購入する場合は、購入をキャンセルすることも認められているため、修復歴の調べ方や見分け方について把握しておくことが大切です。
中古車を購入するなら修復歴の調べ方を把握しておく
販売されている中古車には、修復歴のある車が存在している可能性があります。車の基幹部分であるフレームが交換や修理された証明となるので、事前に把握しておくことが大切です。
また修復歴のある車かどうか確認するために、調べ方や見分け方についても理解しておけば、誤って購入してしまうこともなくなるでしょう。
修復歴車と知らず購入してしまった場合は、購入をキャンセルすることもできます。
修復歴車の調べ方や見分け方については、今回紹介した内容を参考にしてみてください。