贅沢⁉ 自社ローンでアメ車は買えるのか？

日本の車にはない魅力がある「アメ車」。車体は大きく、大排気量エンジンによるエンジン音は迫力やインパクト大きく、その存在感はいわゆる他の国の外車とも一線を画します。アメ車を専門で扱っている販売店も多数存在しますが、こだわりの趣味趣向の領域ゆえに自分で輸入して手にいれるファンもいるほど。高価格で燃費も決してよいとは言えないアメ車は、購入後も維持していくことを考えれば、他の高級車と変わらない贅沢な乗り物と言えるかもしれません。
そんなアメ車ですが、一般的なローン以外で購入することができるのかどうか、特にいま若い人も利用している「自社ローン」での購入が可能なのかどうか、このコラムで検証していきたいと思います。

自社ローンとアメ車は親和性が低い？

前述の通り、やはりアメ車はいわゆる高級車と捉えたほうが現実的です。自分の好きな車種が欲しいと思ったら、車両価格はかなり高いものになります。メルセデスやレクサスを買おう！というくらいの気持ちで予算を考えるのが妥当かもしれません。とくに今は円安の影響で、中古アメ車市場もさらに高騰しています。また、燃費も国産車の半分以下というものを多いため、同じ移動をするにしてもガソリン代は２倍以上かかることも覚悟すべきでしょう。

では、購入方法を考えたときに「自社ローン」がフィットするのかどうか？ここにはクリアしなければならない壁があることも理解しておかなければなりません。自社ローンは、誰もでも車が買える万能な支払方法と思われがちですが、選ぶ車種によってはなかなか難しいこともあります。

自社ローン利用者の特性を知ろう

自社ローンを扱っているのは基本的には中古車販売店です。

自社ローンの特徴としては、

・オートローン審査が通らない人でも購入しやすい

・金利がかからない

・頭金ゼロ

・納車までが早い

など、各販売店によって条件は異なりますが、まとめると…

車がどうしても必要な人に対して、“一般的なローン審査が通らなくても、比較的安価に車を手に入れることができる”間接的救済措置と言えなくもありません。

ここには販売店が独自で負担するリスクも含まれているため、高額な車両が選べる！というようなことはないと思ったほうが現実的です。もし仮にあったとしても、月々の支払いが長期かつ高額になってしまうでしょう。

自社ローン取り扱い販売店は、契約者の何を見ているのか？

金利ゼロ！というふれこみを勘違いしないでほしいのは、自社ローンは実際ローンではないため、金利の設定ができないということに尽きます。自社ローンは、販売店が独自の審査を行いますが、その根底にあるのは

「過去にいろいろあったかもしれないが、本人のこれからと将来を含めた希望的審査」をしているからです。

つまり販売店はリスクを承知で車両価格を立て替えてくれている状態なのです。そして、契約時の信用のもとに月々分割払いをお願いしている形なのです。

＜POINT~販売店の視点～＞

• ・お客様がお困りごとをサポートできるか(≒どれだ生活に車が必要なのか)
• ・自分たちがリスクを背負えるだけの将来的信用がお客様にあるのか
• ・商売として成立させることを前提として、提供できる車両はどのランクまでか

上記を考えると、高額な立て替え負担は“しない”という販売店がほとんどです。

それでもアメ車を諦めない！自社ローンでアメ車を買う方法

では絶対に自社ローンでアメ車を買うことはできないのか？と質問されれば、絶対にないとは言えません。ただし自社ローンとアメ車を両方扱っている販売店や企業は、かなり限られているはずなので、根気強く探す必要があります。

さらに、探し出せたとしても一般的な自社ローンの審査条件よりは確実にシビアになることが予想されます。

その対策として下記に２つのポイントを挙げます。

＜POINT～アメ車ゲットまでに準備すること＞

• ・頭金を多く用意する

→しっかりお金を管理(貯める)ことができる人という印象を持ってもらう

• ・保証人を用意する

→支払いができない、滞った場合でもサポートしてくれる人がいる安心感

いずれにしても、自社ローンの特性を利用してアメ車を購入する場合は、販売店側に未回収リスクが少ないと判断してもらえる材料が必要になるということです。

アメ車を扱う自社ローン販売店は少ないはずと前述しましたが、販売店によっては在庫にアメ車がなくてもオーダー注文によって、希望に沿った車両を提供してくれるところもあります。まずは諦めずに可能性がありそうなお店を探して、直接相談してみてはいかがですか。